スイス土産の定番リストの中に、必ずと言っていいほど挙がってくる
スイスアーミーナイフ!!!
アウトドア好きにとってはかなり気分の高まるアイテムですよね。
私たちも夫婦揃ってアウトドアギアには目がなく、スイスに来たら絶対にアーミーナイフを買うと決めていました。
このアーミーナイフを巡って、旅の最終日の移動プランを大幅に変更せざるを得なくなるような大失敗を犯しましたので、ここに綴りたいと思います。
特に、WENGER・ウェンガーのアーミーナイフを現地で購入したいと考えている方の参考になれば嬉しいです。
Contents
スイスアーミーナイフの2大ブランド
スイスアーミーナイフと言えば・・・
✔︎WENGER ウェンガー
この2社がかつては双璧を成しており、ソルジャーナイフをスイス軍にそれぞれ半分ずつ納入していたことで知られています。
しかし、昨今のテロリスト対策の強化で機内持込手荷物への規制が厳しくなった1990年代頃から、観光客からの需要が減少し、経営が厳しい状況へ追い込まれていきました。
そして2005年にVICTORINOXがWENGERを独立子会社として買収、その後もWENGERのブランド自体は存続していました。
しかし、2013年にはWENGERのナイフ事業がVICTORINOXに統合され、WENGERブランドにおけるナイフの生産は終了、最も成功を収めていた鞄と時計の事業に的を絞ることとなりました。
現在はVICTORINOXがスイスアーミーナイフの唯一のブランドとなっています。
♫VICTORINOX 公式サイトはこちら
♫WENGER 公式サイトはこちら
WENGERナイフは超希少
現在日本のアウトドアショップなどで目にするスイスアーミーナイフは、当然のことながらVICTORINOXばかりです。
ですので、私たちも当然、スイスでとっておきのVICTORINOXを探せればいいかな、ぐらいに思っていました。
しかし、旅行中にいろいろと調べているうちに、今は亡きWENGERブランドのアーミーナイフの存在を知ることとなり、一気に興味を掻き立てられてしまいました。
「生産終了しているとは言え、かつてはスイスアーミーナイフ2大ブランドのうちの一つ。きっとまだどこにでも売っているだろう。」
Saas-Fee・ザースフェーのパッとしない気難しそうなおじさんのいるお土産店に、WENGERナイフの在庫が大量にあったので、そう考えて購入を後回しにしていた私たちの考えは甘すぎました。
驚くべきことに、これが本当にどこにも売っていないのです!
Zermatt・ツェルマットで多くの店舗を回りましたが見つからず、お店の人に聞いても怪訝そうな顔で「ない」と言われる始末。
Saas-Fee・ザースフェーで購入しなかったことを心から後悔しました。
もしかしたら帰りに立ち寄るBern・ベルンやZürich・チューリッヒなど、大都市にはあるかもしれない・・・とも考えました。
しかし、保証は全くないので、アーミーナイフのためだけに一旦Zermatt・ツェルマットからSaas-Fee・ザースフェーに戻る覚悟を決めました。
そうと決めたら早朝から行動開始です。以下の強行プランで動きました。
6:37 〈57分〉 7:34 | Zermatt・ツェルマット 発 〈電車〉 Stalden-Saas・シュタルデンサース 着 |
7:54 〈40分〉 8:34 | Stalden-Saas・シュタルデンサース 発 〈バス〉 Saas-Fee・ザースフェー 着 |
ー | 朝ご飯/買い物 |
10:22 | Saas-Fee・ザースフェー 発 |
そして無事に手に入れたアーミーナイフはこちらです。購入以来、アウトドアシーンには欠かせないアイテムとなっております。
当然のことながら、VICTORINOXのナイフはどこへ行っても購入することができます。
どうしてもWENGERのナイフがいい!と言う方は、見つけたら後回しにせず、その場で購入することを強くおすすめします!
WENGERナイフにまつわる後日談
帰国後、やっとの思いで購入したこのアーミーナイフを母親に見せながら、旅のエピソードを話したところ、「ちょっと待って・・・」と言って棚からこんなものを引っ張り出して来ました。
なんと、WENGERのアーミーナイフです。
しかも、登山好きにはたまらない、登山家のイラスト付きです。
今は亡き父親が、昔何かの折に買ってきて、「これがあればなんでもできる」とかなんとか言って母親に自慢していたそうです。
結局、父のアーミーナイフも譲り受け、あの苦労はなんだったんだ、と思いつつ今でも大切に使っています。
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